2007-11-02

昔はそれこそ気違いだった。ただ悪い事をしていたのなら、そういう分別というものがあるだろう。例えば無闇に負けを認めて自分の不利益になる様な事は是が非でもやらない、それが道理に適っていなくても、といった様なものだ。しかしその頃の自分にそんな事を考える余裕は無かった。とにかく常識が許容してくれる境目の所までいき、いざ悪事の領域に踏み込もうという時になると、まるで崖から飛び降り自殺を図ると大声で宣言しておいて、やっぱり怖くなり、泣きじゃくりながら誰とも知らぬ人間に何故か許しを乞う様に降参し手を引く。一体何の許しだ、馬鹿馬鹿しい。とにかく相手なんて電柱でもぬいぐるみでも誰でも何でもよく、更に自分があたかも他人から罰を受けて反省をしているという実感が得られれば両腕を切り取られても良い、とさえ一時的に思うほどだった。しかし本当に反省する訳がなく、暫くするとまた欲望に駆られ目が眩み、失敗する自分が目に見えているものの、過去に無数に連なる失態が“ひとつだけ”増えるだけだと稚拙自暴自棄になり、また中途半端悪事を犯してしまう。ただそこまでして貪欲だった理由はわからない。いや、これは貪欲と呼んで良いものなのだろうか。俗に言う、『魔がさした』としか表現できないが、なぜそんなに『魔がさす』頻度が多いのか。もしかしたら逆に日常では無意識に善を装っていて、気が緩んだ瞬間、自分の中の欲がインフレを起こし泥沼の状況を作ってしまうのかもしれない。とにかく、そんな事が毎日毎日何回も何十回も何百回も何千回も続き、回りの人間は何故日常は優しいこの人間が、突然恥知らずな行為さえ躊躇わぬ様になり、そして惨事に繋がる一歩手前で自分から降参し丸腰になるのかが理解できなかったに違いない。事実同級生も、担任の先生も、両親も、姉や妹も、親戚の人間も、俺の事を今でも幾らか嫌遠している。中にはそういう馬鹿のやる事としか思えない俺の行為に突け込む本当に悪い者も居た(最も、そんな人間に限り同じような悪い考えを抱く者同士で固まり、表面上の仲間集団を形成していた。当時はそういう“仲間”でさえ、孤独な自分にとっては羨ましかった。ちなみにここで言う悪事というのは、髪の毛を茶色に染めたり深夜に騒いだりする脳の足りない奴のする事ではない。執拗嫌がらせを繰り返したり陰湿な虐めを加えたり他人の利益を平気で横領する事等を主に指す)。まさしくちびまる子ちゃんに出てくる藤木くんだった。

こう過去を振り返り自分に嫌悪しているのなら、今の自分は未来の自分にどう思われたいのか。誇れる過去を振り返れる人間になりたいのだろうか、それとも過去の自分の他人に行った優しさに浸れる様になりたいのか?卑屈である自分がそんな考えを頭にめぐらせる訳が無い。俺は一生自分の過去に苛まれる人生を送るのだ。今までそうされて来た様に、安堵は他人から奪い取り得るものだ。他者を食い潰してでないとつらい目からは逃れられない。

  • http://anond.hatelabo.jp/20071102114037 脳が足りないやつが書いた文章だな

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