http://anond.hatelabo.jp/20070701024542
いまでこそ「金融界の帝王」と呼ばれる高橋さんだけど、その頃はとても貧乏だった。
学費を払うので精一杯、一日の食事にさえ困るほどだったんだ。
そんな高橋さんが生きていられたのは、アパートの隣の部屋に住む奇妙な黒人のおかげだった。
ある日、お腹を空かせて帰ってきた高橋さんに、彼はこう言ったんだ。
「ヘイ、タカハシ。何か食いにいこうぜ」
そこでおごってもらったフィレオフィッシュの味は、いまでも忘れられないって高橋さんは言ってたよ。
次の日も、その次の日も、彼は部屋の前で高橋さんを待っていた。
どうしてこんなに親切にしてくれるんだろう。
それを訊ねると、男は笑ってこう言ったそうだ。
「なに言ってんだ、俺たちは友だちじゃないか」
あの冷たい国で、高橋さんに優しかったのは彼だけだった。
高橋さんはいつか彼に恩返しをしようと心に誓い、日本に帰国した。
しかし、その誓いが果たされることは永遠になかった。
黒人の彼が亡くなったという知らせだった。
会社をクビになり、アパートを追い出され、誰の助けも得られぬまま自殺したとのことだった。
高橋さんは泣いた。
どうして誰も彼を助けてあげなかったのか。
せめてハンバーガーを一つ、恵んであげる人はいなかったのか。
高橋さんが超低金利の金融会社を興したのは、その二年後だった。
さて、その黒人の名前は?
Charles Dickson
……そう、ディックだ。
増田にSF者ってのは何人居るのかな。 翻訳系SFが好きなんだけど誰とも話が合ったことが無い。 リチャード・モーガンとグレッグ・イーガンはガチ。 たまに「SF好き」って言う人と出会っ...
中坊くらいの時が丁度翻訳サイバーパンク花盛りでいろいろ読んでたなぁ あとはルーディ・ラッカーとかか イーガンやんなんかは読んでみたいがあまり暇が無いんでなんとも 電車に乗...
サイバーパンク花盛りというとブレードランナーが流行った頃くらいか? 以降、サイバーパンクといえばすぐディック、みたいな風潮が出来たんだよな。まあ間違いじゃないと思うけど...
とはいえ「ディックと言えばサイバーパンク」ではないのがディックのすごいところだ、ほんとに。
消費者金融かなんかでディックとかいうのがあるじゃない。 CMみたとき吹いちゃったよ。 ディック(Dick)ってちんぽっぽって意味じゃないの? http://www2.alc.co.jp/ejr/index.php?word_in=Dick&wo...
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またそんな与太話を… おい真に受けるな
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俗称黄色い奴、Self-Reference Engine(円城塔)も薦めておこう。
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うおおブロークンエンジェル来たー 買う買う買う買いますよ。 ハードボイルド的な読みといえば最近話題の虐殺器官が気になる。