2007-06-24

呪文発電所

“諦めちゃだめ”という呪文は優しいけれど 綱渡りをしている

落ちて体がミンチになっても 誰も片付いてくれないところの綱をわたってる

“一人じゃない”という呪文心臓に光を与えてくれるけど その光はあまりにもぬるい

甘く良い苺を使ったケーキも 悪くなるような温度の

“生きろ”という呪文は白くて絡まった繊維を解いてくれるけど その繊維はいろいろな穴にはまる

空気の交通量が減って しまいには目にも入って見えなくなるような

そんな呪文たちがぶつかりあったり 大きくなったり 縮んだりして エネルギーになる

それを使って私達は発電機を動かす その電気電球に使われる

その電球の光は 太陽の変わりになって美味しい果物や美しい花を作る 

そして その光の熱はどっかの建物を燃やしたり 誰かをヤケドさせる

そんな作っては壊しての行動を 24時間以上みんなやっている

私も あなたも 彼も 彼女

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