2007-06-05

僕は荒井君になりたい

今、僕は荒井君のようになりたい。

荒井君は高校2年生のときに、クラスが一緒だった奴だ。

当時の僕は非常に外交的で、成績もかなり良い方で、部活動も楽しく、毎日が充実していた。

一方の荒井君はあまり成績も冴えなくてとても地味な奴で、正直言って、彼とはあまり話したこともなかった。

当時は、荒井君に対して「こんな地味では楽しくない。ああはなりたくない」と思っていた。

だけど、今にして思うと、あんなに冴えない奴でも、赤点連発の数学試験赤点を取ったのを見たことがないし、地獄の体育の授業にも音を上げずについてきたし、音楽でやらされた歌の発表もそれほど酷かったわけでもなかった。聞くところによれば、彼女もいたらしい。

今の僕は、大学に入ってからいろいろ失敗してしまった結果

非常に内向的で、成績もぱっとせず、サークル活動などやらず、毎日が寂しい有様だ。

まるで僕が荒井君だ。

だけど、荒井君と違って僕は偏屈な課題にはすぐ音を上げるし、単位はよく落とすし、実験もへたくそなまま上達しない。彼女もいない。

こんな地味で駄目な奴ではいたくない。もっと派手になって周りから注目されたい。

昔を思い出してそんな風によく思うんだけど、それは間違いだなと思う。

派手に生きる必要はない。荒井君でいい、いや、荒井君のようにあるべきじゃないかと。

僕も荒井君のように、地味でもとにかく何でも必死に取り組みたい。

僕は荒井君になりたい。

※迫真性を増すためにリアルで実名だが、彼も僕もまず特定されないのでよいかと思う。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん