身内が死んで、田舎に帰省した。何年ぶりだろうか。
母親は、俺がいま何の仕事をしているかも、東京のどこに住んでいるかも知らない。
三十路手前の男に向かって「あんた、帰りの電車賃は大丈夫なの?」と母親は言う。
「大丈夫だよ。フリーターだけど、一応稼いでいる。良い仕事じゃないけど、割と稼げる」と答えると、悲しそうな顔をした。
田舎では、テレビで特集されているワーキングプアやネカフェ難民こそが、東京のイメージらしい。
「家はあるのか」って真顔で聞かれたよ。
Permalink | 記事への反応(1) | 17:21
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で、家はあるのか?