2007-03-18

程よく無関心であれ

♂だが、世界的ベストセラー恋愛マニュアルルールズ」を読んでみた。

この本に載っている35のルールは以下のようなもの。

RULE#2 最初にこちらから話しかけてはいけない

RULE#3 男性をジロジロ見たり、しゃべり過ぎたりしないこと

RULE#5 こちらから電話をかけないこと

RULE#6 電話の会話はこちらから終えること

RULE#7 土曜日の夜のデートの申し込みは水曜日で締め切る

RULE#11 デートはこちらからおひらきにすること

RULE#14 最初のデートは軽いキスまで

RULE#19 あまり急いで打ち解けないこと

RULE#20 誠実に、でもミステリアス


そしてこれらの共通点は、「程よく無関心であれ」という事なんだなぁと思った。

でも、ここに大きな矛盾があるように思える。

例えばここに、良い結婚を実現させるルールとして、「結婚を意識しないこと」というものがあったとする。

しかし、それを守るということは、「「結婚を意識しない事」を意識すること」に他ならない。

結婚を意識している人間」も、「結婚を意識しない事を意識してる人間」も、どちらも同じことだ。結局、結婚という2文字を意識し、踊らされているのである。

彼氏重要!彼が居ないと生きていけない!」という人も、「彼氏なんて居なくても生きていけるわ」という人も、どちらも「彼氏」という概念に対して極めて意識的であり、これは、非モテ議論でよく言われる「お前らこそが、恋愛至上主義なんじゃねぇのか?」と同じような事だ。

結婚を例にして意識の仕方をまとめると、

1.「結婚を意識する」→意識しすぎて引かれる

2.「結婚を意識しないを意識する」→卑屈っぽくなったり、逆に機会を避けるようになる

3.「結婚を本当に意識しない」→時間だけが過ぎていく


これは結婚だけでなく、「彼女を作る」とか「友達を作る」とか「人脈を作る」という文脈にも適応可能である。

この考え方の流れに対して、「じゃあどうすればいいんだよ?」という疑問を持った人は、その考え方自体が正しくない事に気づくべきだと思う。

結婚する」とか「恋愛する」とか「友達を作る」とか「人脈を作る」みたいなコミュニケーションの場で起こる出来事において、「こうすれば成功する」などというマニュアルがある訳なく、結局のところ、縁の問題なんだから。

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