雑踏の中。
すれ違いざまに笑い声が聞こえる。
全てが、私を嘲笑う。
足音と笑い声が、私の頭の中にこだましてく。
それは次第にうねり、荒れ狂う。
弾ける音、音、音。
私はここにいちゃ、いけないんだ。
だって笑ってる。
みんな、笑ってる。
場違いで惨めな私を、笑ってる。
孤独。
それは生きる意味の消失だ。
他者の認承なしには、私たちは生きることができない。
だから、私たちはつながりを求める。
ネット。
携帯。
あなた。
私。
誰か。
誰か!
叫ぶ。
叫ぶ!
誰か、助けて!
カーテンの隙間からさす、夕陽で眼を覚まし。
ブラウザを立ち上げ、お気に入りのリンクをたどる。
私の声は、聞こえていますか?
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