僕が中学校だった時。
音楽の時間に、クラシックを聞いて、その感想を書く、いわば、鑑賞の時間が嫌いだった。
別にクラシックが嫌いというわけではない。感想を書くことが嫌いだった。
確か、モーツァルトだとか、ドボルザークだとかの曲があったような記憶がある。
多分偉大であっただろう昔の音楽家たちの曲に、自分が意見していいのか。
音楽の知識も無いし、作曲家が何を思って曲を作ったのか、そんなことは何一つ知らなかった自分。
何か自分はその曲に見合った感想を書くことができるのだろうか。
相当な時間悩んで、結局、当たり障りのないことを書いて、提出した。
あまり、内容は思い出したくない。
しかし、今思えばこう書いておけばよかったのではないか。
この曲を聞いて感じたことは、とても言葉なんかでは言い表せません、と。