はてダ界隈で最近白熱している議論をのぞいてみると、『読み手によく文章の内容が伝わらない』とか、
『読み手が言葉の本意を汲み取れてない』とか、そういうレベルでの議論の泥沼化が非常に多い気がする。
これは書き手の説明能力の不足もあると思うし、読み手の読解力不足もあると思う。
ここはてな村では2ちゃんなどとちがってある程度まともな議論が展開される場合が多いのだが、
ネットでの議論するというのは、パソ通時代からそうであったように、言語の使いこなしのレベルによって相手に全く意図が伝わらないばかりか、言葉尻を捕らえた水掛け論になりがちである。
しかも議論の論点をはっきりさせずに感情で書き殴るとロクな結果にならないし、書き手もトラバ主も双方消耗するだけのまさに無駄な議論を生む。
なにより、このような掲示板形式のコミュニケーションというのは、会話と違ってリアルタイム性も無く、相手の意図を表情から読み取ることも出来ないため、相手の誤解を解く間に相手がまた新しい誤解をする、という堂々巡りとなりやすい。
最近は、相手の誤解なんていちいち解いてられるかよ、と早々にサジを投げる(シカトする)ケースも多いが、これも堂々巡りで議論が進展しない場合は無駄な消耗戦を避けるためにも仕方ないことだろう。
総じて議論好きは論理構成に固執し、コミュニケーションの主体である書き手と読み手の関係を軽視する傾向がある。
なぜなら彼らは自分の主張を公表するのが快楽であり、それに対して付く意見を理解吸収する意志が元々無いためだ。
全く意図外れの意見はシカトするが、180度反対の意見のトラバが来たときの彼らの嬉々とした反応を見ればよくわかる。
しかし、真摯に反対意見も聞き入れましょうという姿勢はなく、あくまで噛みついてやろう、徹底的に叩いてやろうという魂胆が見え見えなのは何故だろうか?
議論を装っていても、自分の意見は言いたいが、反対意見は全て潰そうという『俺理論』であるように私は思えてならない。
ちなみに私は上記の理由からネット上の議論は好きではないと言っておこう。