2007-03-06

鬱病の投薬治療についてQuick Answer

http://anond.hatelabo.jp/20070306145959

じゃあやっぱり薬飲まなくたっていいし、薬を飲むことで根治が遅れる可能性もあるわけだ。

なんでそんなに薬飲め飲めと言わんばかりに必死なんだろう。

鬱病自体が単一の疾患でなく、大鬱病で発症しておきながら、数年後に躁転し、双極I型障害だったと後から分かることも少なくありません。その場合は単なる抗鬱薬は確かに無効だったり躁転という逆効果を来すこともあります。それは事実ですが、本人には判断不能なことであり、(ビル開業した若い医者メンタルクリニック以外の経歴のある医者メンタルクリニックか、精神病院に行って)医者に見てもらうべきです。放置して治ることもないとは言いませんが、治りにくいもの程、放置で悪化することが多いです。また、薬が全く効かないという場合は、外因性な(周囲の生活環境原因となっている)場合があり、環境を変える以外に方法はありません。ただし、元々抑鬱気味な状態に環境が追い打ちをかけているという状態であれば、ひとまず薬や休暇で環境に耐えうる精神状態に持って行くことが重要です。

投薬を用いた治療でそれまでよりさらに悪くなる可能性はないのか、それが気になる。

無いとは言えないのは上記の通り。そもそも診断が適切でないと薬が合わない場合があります。しかし適切に診断されていれば薬は合うはずです。ちなみに身体疾患の場合は薬が即効するような言い方をされていますが、そのようなものはほんの一例に過ぎません。数ヶ月内服してようやくある程度マシになるという身体疾患も数多くあります。すぐに治る急性疾患と、なかなか治らない慢性疾患を同一視してはいけません。また、例え、良くなる場合と悪くなる場合があったとしても、例えば、統計学上、前者が80%、後者が1%だとしたらやはり良くなる場合に"賭ける"のが正しいと判断されるでしょう。両方起こりうるならしないというのは安直に過ぎます。

付け加えて置きますと、トピ主には「早く治したい」「効果的に治したい」という焦りがあるようです。焦燥感の強い鬱病は、安易な抗不安薬や抗鬱薬の投与で、発作的な自殺に至ることがあります。主治医と良く相談された方が良いと思います。

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