諸君。
わたしは学園を愛している……。
その愛する学園は、浅薄にも程がある経営判断によって、経営統合という事態を免れざるを得ない状況となり果てた!
少子化の加速、思想の変遷、社会情勢の変化等、本校を取り巻く環境が悪化したことも加味されて然るべきだが、懐古主義という、我々の未来を阻む保守的な教育現場の自堕落な思想が産んだ、自己崩壊であることを、合併校が表わしているではないか?
体制は、我々にその責任の一端を課そうとしている!
己の怠惰な思想と所業を棚に上げ、既得権益を学校の存続という美辞麗句にとし、我々を欺くことで、学園祭を中止にしようと企んでいる!
我々が望むものは何だ!?
謝罪ではない……妥協ではない!
………………学園祭!
かつての偉い人はこう言いました。「書を捨て、街に出よう」!
また或る人は言いました。「ホラホラ、これが僕の骨だ」。
そして或る少年は激しい戦いの後、こう言いました。「僕には、まだ帰れる場所があるんだ……」と。
我々が望むものはおいしい食事でも、成金たちが出す小銭商売の服でもない。
学園祭なのだっ!!!
一秒前では想像もできない、創造性とイノベーションに富んだ、大学園祭を!!
聖櫻学園高校生徒全員の一大全学園祭共闘集団連合となり、あらゆる妨害、謀略に対峙しようではないかっ!?
我々生徒会は、学園祭中止という体制側の一方的且つ横暴な要求に対し、断固として、確固として、徹底的に闘うことをここに宣言するっ!!
うぉぉぉぉぉ! 打ち壊しだぁぁぁぁ!!