2007-01-30

どうして勉強しなきゃいけないの?といわれて答えるべきは勉強をする理由ではない。にちょっとだけ

http://d.hatena.ne.jp/b_say_so/20070128/1169983264

これ

私は彼(彼女かも知れないけど)の言っていることはもっともだと思う。

こどもが「どうして勉強しなきゃいけないの?」って聞いてくるとき、それはつまり「お前の教え方は意味がわからない、どうしてそれをするのかわからない」って言ってるってことと同義だ。

これも本当にそうだと思う。

自分の事を考えてみるに、小学校の頃は勉強が好きだった。というか好きとか嫌いとか考えたことがなかった。ホントに。まさに「好きとか嫌いとか最初にいいだしたのは誰なのかしら」状態だった。

それが中学にあがったらとたんに国語英語を嫌いだと思うようになった。でも逆に数学社会理科は好きだった。

単にお前は理系なんだろ、って指摘は実際そうなんだけどちょっと違うと思う。

私は別に理科系の教科に素養があるわけではなく、単にこの時に好きだったからそのまま理系になっただけだと思う。

要するにこの中学の時に英語国語社会が好きで、数学理科が嫌いだったら文系になってただろう。

で、何故国語英語が嫌いになったのかというと単純に面白くないから。

私は小さいときから本が好きで、今も好きだけど、国語勉強は何のためにするのかさっぱりわからなかった。今ではうわべだけの勉強する理由なら言えそうだけど本心では今でも中学国語勉強は何のためなのかわかってない。

特に長文読解というのがわけわからん。

「下線部の『それ』の指すものを文中から10文字以内で書きなさい」

とか

「この時の主人公の気持ちを30字以内で要約しなさい」

とかなんなんだ!と言ってやりたくなる。著者をばかにしてるのか、勝手に人の書いたものに意味を後付けするな!と思ってました。そして今でも思ってます。

で、そういう風に思うようになって、中学校の授業としての国語を嫌いになった原因はきっと先生の言っていることは意味がわからんし何でそんなことをしなきゃいけないのかわからん」ってことで、頭で引用したこの人のいう事がまんま当てはまると思う。

じゃあお前のほんのちょっとだけ思ったことってなんだよ。

って言うと、彼は自分が先生(塾の講師?)だからだと思うけど、自分の視点でしか書いてないところなんですよね。

彼(彼女かも)は自分が先生子供の目から見ればね)だから、結論

すべきことは自分の教え方を反省することだ。

こうなっているけど、実際の世界で「どうして勉強しなきゃいけないの?」って聞かれるのはそれを教えている先生ではないと思う。

例えば数学因数分解がわからないとして、その数学先生に「何で因数分解なんてやんなきゃなんないの?それが社会にでて何の役に立つの?」と聞くかというと決してそんなことは無いと思う。そりゃまぁよっぽど話しやすい先生だったらいうかもしれんが。

実際には話しやすい先生や、兄弟、そして圧倒的に親に対して話すんだと思う。

だから実際に教え方が悪くて生徒を勉強嫌いにさせている先生はそんなことは知らない(だって面と向かって言われてないから)し、子供からその話しを聞いた人がその先生に対して「あなたの教え方は悪い、だから生徒は迷惑している。あなたは教え方を反省すべきだ!」なんていう事もないと思う。

だから、あなたが自分の子供、近所の子供、弟、妹にもし、

「どうして勉強しなきゃいけないの?」

と聞かれたときに本当にあなたがするべきことは、彼らの言うことに理解を示し、大変さをわかってあげることだと思う。

彼らは単に自分の話を聞いて欲しいだけだ。それに彼らだって勉強をしなきゃいけないことぐらいわかっている。

だけどわかっていても授業を聞いていて意味不明で、理解できないからこそ話しやすいあなたに対して言うんだ、こんなのなんになるの?って。

それに対する行動はあなたも知っていると思うけれど、大抵は愚かしい行動を犯す。それは

因数分解?そんなの簡単だ。いいか、まず・・・・」

と、聞かれてもいないのに教えだしたり

勉強すればいい学校に入っていい会社就職して楽な人生をうんたらかんたら」

と、勉強重要性をとつとつと語ったり

「いいから勉強しなさい!」

と怒ったり。

こんな風にされた子供はどう思うだろうか、もちろんますますその勉強が嫌いになるだけだ。

あなたがパソコンも触ったことなく就職して、文書の作成を依頼されたとする。近くの席にいた先輩社員がパソコンの使い方を教えてくれました。でも当然1回くらい何か聞いたぐらいじゃよくわかりません。

あなたは

「も??、パソコンなんて意味わからない!」

そう言いました。

それに対して

A「パソコンも使えないのかよ、使えねーな」

B「簡単だよ、いいかい、まずはここをクリックするとWordが開くからこのアイコンをうんたらかんたら・・・」

C「難しいよね、僕も最初に触ったときは全然わからないで頭にきたよ」

とA~Cの3人がそれぞれ言ったらあなたはA,B、Cのどれに好感をもつだろう。当然Cだと思う。それはあなたが大変な思いをしているのにA,Bの2人は自分の話しかしてないからだ。

大人であるあなただってAやBみたいな事を言われたら傷つくのに子供に対しては案外普通に使ってしまっている。子供はその一言で傷つき、2度と勉強なんてするもんかと思うだろう。

だからまずやることは理解を示すことだ。

「そうか、そんなに難しいことをやっているのか」

そう言うだけだ。そして次にわかっているところを褒めて、はげましてやるだけだ。

分数の割り算が出来なくて、あなたに

「分数の割り算なんて将来なんの必要があるんだよ」

といわれたらあなたが答えるべき言葉はこうだ

「えっ!分数の割り算なんて難しいことをもうやっているのかい!それは難しいことをやっているなぁ、大変だね。でも君は分数の足し算なら出来るんだろ?じゃあ割り算だってすぐに出来るさ、足すか割るかの違いしかないんだから」

これを言っても子供

「そんな簡単な話しじゃないんだよ??」

とか言うかもしれない。そしたら

「そうなのかい?どう違うのか教えてくれないかな」

とでも言えばいい。

まとめると子供が「どうして勉強しなきゃいけないの?」と聞いてきたら(本当はそれに限らず何でもだけど)、まず彼らの話を真面目に聴く、そして次に彼らの大変さを理解して共感する、最後に出来ている部分を褒めてはげます。

これが本当にみんな出来たら世の中から勉強嫌いな子供(実は子供意外にも使えるんだけどさ)はいなくなると思う。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん