2022-09-26

大きな帆が折れた。

それはとっても立派で、とても頑健で、いつも聳え立っていた。

それは風を受け、力に変え、前へと進ませ続けた。

それは灯台を目指し、人を導き、励まし続けた。

それは絶えず、怯まず、屈強で、いつまでもあり続けるものであると思っていた。

しかし帆は折れた。

大きな帆は折れてしまった。

彼はもう居ない。

わたしはもう駄目かもしれない。

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