2011年の3月に戻って、あの頃の東北にもうじき大地震が起こることを知らせるという夢を見た。ヒーローになりたかったのだろうか、宮城で育った者としての使命感がへんなふうに現れた。どこどこの津波が高かったとか、どこどこは地盤がゆるいから気をつけろとか行って回ろうとした。そういうことを知っているだけで、一人の人間にできることなんてなにもなかった。馴染みのない道を歩いて、現在地と海との距離だけを考えていた。
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