2010-05-30

「主役よりかっこいい脇役」について

脇役が主役の存在感を食ってしまい、中には人気投票などで一位に躍り出たりする作品を時々見かける。

何故そのような現象が起きるのか。私は、作者の思い入れの強さが大きく影響していると思う。

特に少年漫画場合、主役の個性というのはある程度制約がある。たとえば殺人狂だったりサイコパスだったり、あるいは特殊な性癖(ネクロフィリアとか)の持ち主だったりさせる事は非常に難しい。青年向けでも、ストーリー破綻させないための制約が存在する。

必然的に、作者の思い通りに作れる登場人物は制約のより少ない脇役になる。思い通りに作れるので、当然作者の思い入れも強くなる。演出や台詞も優遇されやすくなる。その結果、主役より格好良くなってしまうと私は考える。

漫画ではないが、物書きをしていたある方の言葉

「脇役が主役より格好良い作品というのは気をつけて読みなさい。作者に主人公をちゃんと格好良く書く技量がない場合があるからね。」

  • 技量とかじゃなくて、主人公を話の視点にさせて脇役で話を転がすっていうのは基本だろ。 飲み屋で友達の経験を話すか自分の経験を話すかみたいな違いな。

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