明日は、晴れるかな。
昨日も、そんなこと考えたっけ。
そして、明日もたぶん、同じことを考える気がするような。
おとといは、雨がどしゃ降りで、天気予報のお姉さん(推定25歳)も、「今日は傘が手放せない一日になりそうです><;」と苦い顔をしていた。
僕は、なぜかはわからないけど、「明日はきっと晴れるよ」と、目の前の平板に向かって声を発し、その音波を自分に浴びせ、酔いしれた。
明日はきっと晴れるよ。
あしたはきっとはれるよ。
アシタハキットハレルヨ。
「目の前の通りに、通い付けのバーがあるんだけど、そこの店主はどちらかというとラーメン屋にぴったりな、筋骨隆々の身体つきなもんだから、一度はみんなにオススメしたいと思っている」とは、僕の友人の言だけど、僕の感性としては、やっぱりバーというのは汗を落とす場だという認識があるから、そういうムキムキにいさんのいるところには一度たりとも通いたいとは思わない。
なんだい。
僕が狂っているって?
やっぱり一度ぐらい行くべき?
まいったなあ。
考えておくよ。
そして、僕はそのバーには行かないまま、今まで過ごしてきたけど、なにか自分に不都合なことが起こったか、身の周りに不幸なことがあったか、というと決してそういうことはなく、今日も日々をだらだらと、「またお前は取引先を怒らせたのか、バカヤロウ」という上司の御小言と、「いやあ、ついつい調子乗っちゃいましたよ^^」という僕の不遜な態度を、空気に溶かしつつ仕事に精進している次第で、実に平和なんです、ごくろうさま。
え?
それでもやっぱり狂っている、と?
仕事上の取引先を怒らせるなんてクビもいいとこだ、と?
だから草食系なんだ、と?
はいはい。
肩が凝ってますね。
明日はきっと晴れるよ。
わかった。フィボナッチだな。