基本的に事態を動かして、なにか利を得ようとする人の論理は、かならず破綻を期していて、もしくは破綻しているんだけど説明に使える理論に根ざしていて(経済学とか)、その破綻した理論上で争って混乱を作り出す(論理が破綻しているから、どちらにしても決着はつかない)か、その論理破綻を認めないことによって、混乱を長引かせる戦術に出ることが多い。
結局これは混乱を作りたいだけであって、どこかに収拾したいわけではない。
なので、ああ論理破綻しているってことは(経済学の論理を使うってことは)、なんか混乱を起こして、利を得たいと思っているのだねえ、と思えばよい。
基本的にそういう巻き起こし方をする人はアジテーター型の人で、アジテーターが成功した例は、世界史的にもヒトラーぐらいしかないので(あれを成功とすればだが)、残らず結果的に破滅すると言うことだけ歴史的に把握していれば、ああ、意味ないことしてるな、この人はそのうち破滅するだろう、ぐらいに思って静観しているのが吉。
歴史上の偉人たちのアジテートの特徴は、自分がどうしたいか、なぜそうしたいかを、はっきりと明言するところにあると思う。シーザーのアジテートは、
「このままではおれは破滅する。でも、ここを越えたら、世界中が大混乱になる。でもおれは破滅したくない。おれを破滅させないために、ついてきてくれるか、みんな!」
であって、真意をちゃんと語るからついてくるのだよね。
真意のない、陰謀めいたアジテートは、それさ、世界史を全部洗えば一度も成功したことないこと分かるから、それ結局破滅しますから、とはっきりと結論がつく。もう見た瞬間に、あー、むりむり、最終的に破滅して、ずたぼろになりますというのが、分かる。
ブルタークぐらい読めばいいのに。
というアジテーターを見た。 あー身内の人はお元気だろうか。最近ブログが更新されていない。なんと言ったかな。
最初の文節の頭の悪さにくらくら来た。
破綻した論理を用いる人など(ほぼ)いない。 屈折した世界認識をもった人間が論理を用いたとき、それが破綻しているように見えるだけだ。