2009-10-23

近所の兄ちゃんが自殺した

半年ほど前になるが、向かいの家の兄ちゃんが自殺した。

私には面識がなく、大きなショックは受けなかったのだが、遺族はどんな風に感じていたんだろうか。

その人の歳は30代前半。

普通に就職して家を出て、結婚して子供もできた。

でも鬱持ちだったらしい。

そして子供を置いて実家に戻り、しばらく引きこもった末に自殺である。

ある日、家の前に救急車がやってきた。

そして救急車は誰も乗せずに帰っていった。

お向かいさんの家族は何も言わなかった。

田舎なのでご近所付き合いも盛んな地域普通はすぐに情報が回るのだが、近所の人はみんな何も知らなかった。

ひょっとしたら兄ちゃんが自殺したんじゃないか?そんな憶測が飛び交っていた。

そんな中、隠れるように親戚だけで葬式が行われた。

近所の人は誰も呼ばれなかった。

ここではじめて誰か死んだんだと確信を持てた。

葬儀が終わってからしばらくして、お向かいさん家族の口から兄ちゃんが死んだと聞いた。

でも自殺とは口にしなかった。

葬儀に誰も呼ばれなかったのは、自殺というのを知られたくなかったのだろうか。

また葬儀に呼ぶ知人がいないほど、人間関係破綻していたのだろうか。

どちらにせよ遺族にしてみればしんどいことだっただろう。

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