彼女は第一次大戦に超機密事項として有機コンピュータの研究結果として生まれた。日の目を見ることなく終戦と共に処分される事になったが、生命の危機を察知した彼女は逃亡を企てる。なんとか逃亡、生き延びた彼女。その後は行方をくらまし普通の人間としての生活を送り、その命の灯火を普通の人間として送ろうとしていた。
そんな彼女も年を取り、孫が遊びに来た時に訪ねてきた。
「おばあちゃんはなんか秘密なーいーの?」
彼女が普通の人間になった証拠なのか、自分の秘密をつい漏らしてしまう。無邪気な孫は「おばーちゃんすごーい!!」と尊敬のまなざしを向ける。それを見て彼女は秘密を漏らした事をそう大事ではないと感じていた。いや、無理にそう思い込んでいたのかもしれない。
その後、彼女の孫が学校に行っておばあちゃんの自慢をするのだが、ふとしたことからその秘密がナチス・ドイツ復活を計画する秘密結社のメンバーに知られてしまう。秘密結社はその有機コンピュータのテクノロジーを使いナチス・ドイツを復活させ世界を征服するプロジェクトを発動させる。まずは手始めに彼女の孫の誘拐を実行する。
穏やかな老後を送っていた彼女だったが、彼女の背負った十字架がここにきて重くのしかかる。彼女の孫は無事に帰ることができるのか。そして秘密が知れ渡ってしまった彼女の今後の運命はいかに!?