2009-05-11

ミステリーのフェア・アンフェア論争

ミステリーとは、謎を提示して、その謎を我々に解かせるモノである。

・だれが  ・なぜ   ・どうやって

しかし、問題を解くにあたって、フェア・アンフェアという問題がある

我々は、与えられた本文中の情報だけで、本当に謎が解けるのか ということである。

探偵『あなたは、私たちの知らないある種の秘密の通路を使って、彼を殺したんだ!!』

これでは、わたしたちにわかるはずもない。


■どうすれば、問題を解く、公正・公平な環境ができるのか

○解く際の、情報そのものの提示が、あるか、ないか。

○解く際の、情報からトリックを、誰でもすいそくできるかどうか     の2つである。

前者は、秘密の通路を指し示す情報があったか、ないかである。

    昔、なぜかここに住んでいた男の子の二人は、気づいたら、違う部屋にいたことがある。などの情報の有無である。

後者は、秘密の通路へと発想を、飛躍できる情報だったのか、どうかである。

    廊下を歩くと、妙に、音が反響した。という一文から 秘密の通路の存在を導くのか??

    上記のような 一文から、秘密の通路を導くのかでは、   明らかに違う推理である。 

この2つが、満たされているか非常に重要である。

ノックスの十戒ヴァン・ダインの二十則。などのミステリーを作る作法にもこれの具体例が書いてある。

・2つ以上の秘密の通路を使ってはならない。

科学的に、複雑な説明などを必要とするトリックを用いてはならない。など。


■もう1つつけ加えたい。事件の発生を事前に教えているかである。

これは、個人的な要望だが、事件の発生を事前に知り、発生以前から目を凝らしていられるかである 。

恋愛小説を読んでいたつもりが、ん? いなくなった恋人の行き先の推理??

そんな、情報に目を凝らしていないよ!! てな事が度々あった。。。

あらすじなどで、消えてしまった彼の行方を捜す・・・。その先にある、二人の恋。

なんてかいてあると、眼を皿にして、真剣に、謎を探そうとする。

最初から、読者と、著者の 真剣真剣。の勝負だと、もっと面白い。

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