2008-12-26

O村さんこと、エンターブレインコミックビーム編集長奥村 勝彦さんの言葉が、

ほんとにそのとおりだと思ったので、ここに転載させていただこうと思う。

無断転載になりますがO村編集長お赦しください。

コミックビーム メールマガジン 第112号より

◇■編集長O村の編集余話■◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

あー。今年の初めにオヤジが他界して、今年一年ロクな年にはならんぞって

思ってたら、案の定、ガッタガタの一年なっちまった。まあ、ガッタガタな

のは俺だけじゃなくて、世界中なんで文句ばっかし言っててもしゃあねえけど。

来年も相当にタフな一年になりそうだ。正月休みの間に、いろいろ最悪な状

況をイメージして気合を入れ直さんといかんなあ。毎年、やってることなんだ

が、俺はこの作業を“肝を据えなおす”と勝手に名付けてるの。人間、何かを

やろうと思ったら普通、好きなことをやろうとする。それはべつにかまわんの

だが、それだけじゃ持たない。スタミナ的にもそうだし、ちょっとピンチにな

ったとしても“好き”だけじゃ厳しい。なぜか?

“好き”という感情は結構モロいから。なぜなら、“好き”な対象には必ず

美しい面と醜くて苦しい面が共存してるから、全部ひっくるめてそれを飲み込

まねえと、本当の意味でやりとげんのは不可能なんだわ。そうじゃなくても、

他にもっと“好き”なものが出来たとしたら? 無責任に飛び移れればいいけ

ど、たぶんキリがねえぞ。一生、フラフラして終わり。経験上“好き”だけで

やってる連中は長持ちしない。他の世界へ去っていくか、途中でポキッと折れ

てお終い。なんとかその世界で生き抜こうと思うのなら、キッチリとした矜持

(たぶんプロ意識と呼ばれているモノ)を持って、肝を据える……これぐらいし

か思いつけねえな。少なくとも俺は、そうなれたらいいなあ、って思っている。

さて、来年はどんな一年になるか?……全く予想も出来ねえや。でも、こん

なに緊張感を持って、一年を迎えようとしているのは生まれて初めてだな。

  • こういうのって言葉の定義が曖昧なんだよなー。 「好き」という言葉が、奥村バージョンとでも言うべきものに、相当モディファイされてる気がするわ。 まぁこの人知らないけど。

  • 「好き」のくだりは男女関係でもそのまま当てはまるな。義務教育に導入したいくらいだ。

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