あまりにも男慣れしていないので一言二言言葉を交わすだけでのぼせあがってしまう。
そういう自分がいやで、気持ち悪くて、忌避していた。のぼせ上がるのを避けようと思って男性を避けていた。のぼせ上がる自分がいやで、男性に近づきたくなかった。コントロールできない自分の感情のもって行き場がなくて男性を嫌い、避け、怖がった。
性に興味を持つ前からセックスがどういうことかを本で知ってしまった。何でこんなことしてるんだろう、という思いから普段見かけないその行為自体が何となく怖くて嫌悪感を持った。自分は二次元ですら許容できないほど性に関する話が嫌いだ。文字だけなら何とかなるが、画像になるとグロテスクすぎて耐えられない。
男性を避けて、性に関するものを嫌悪しているのに、なぜか性に関する嫌がらせや犯罪には遭う。なぜだろう。自分が引き寄せてるのだろうか。自分の心の中にとぐろを巻いている「性」というものが実は外部に放出されているのではないかと錯覚することがある。怖い。気持ち悪い。みたくない。避けたい。関わりたくない。
人並みに恋愛すればそういう気持ちも軽減するかと思ったりもした。だがしてみるか、といってできるものでもなく積極的にもなれず、ようやくなんとか恋人はできたものの、性に関してはやはり嫌悪感がぬぐえなかった。恋人と肌を合わせること自体は嫌いではないしくっついていると安心するが、ふとした瞬間にセックスをした自分というのが気持ち悪くなる。実態を知ってしまったら余計に許せなくなった。実際に綺麗なものではないわけだし、汚いというようなそぶりを見せられるとつらかった。そのくせがっつかれると悲しくなった。そういうことの積み重ねで受け入れられなくなり、結局別れてしまった。
私が性を嫌悪しているのをよく知っていて配慮してくれる男性と長いためらいの期間をおいて最近つきあうようになった。彼は私のことをよくわかっているのでそのあたりのことは配慮しつつ、たいしたことないよということを言ってくれる。セックスをすること自体よりは一緒にいることやスキンシップを重視しているきらいもある。意外に平気そうで安心した、とこないだ言われた。どうなのかはよくわからない。少し薄められてきた気もするが、単に舞い上がってるだけかもしれない。もし、嫌悪感をぬぐえていなかったとしたら、もう病院に行くしかないのだろうなということをどこかで考えている。彼は多分理解してくれるだろう。一緒に闘ってくれるだろうか、それともこの手を離した方がよいのだろうか。時々わからなくなる。
>>なぜか性に関する嫌がらせや犯罪には遭う。なぜだろう。自分が引き寄せてるのだろうか。自分の心の中にとぐろを巻いている「性」というものが実は外部に放出されているのでは...