2008-07-25

友達

友達というのは状態ではないか。

「本当の友達」というけれどこれほど無意味概念も無い。

本当の友達などという概念を作り出すのには無理がある。

男女間で友情は成立しない、男はどうしても下心を持ってしまうから、という人がいる。「本当の友達」幻想にとりつかれた典型的人間である。下心があるから、友達じゃない、という不思議論理である。あるいは、男女間でなくとも、「お互いにクラスに友達がいないから仕方なく付き合ってるだけで、本当の友達じゃない」などの話もよくある。それも不思議なものである。

下心があろうが、奥底で相手を罵っていようが、そんなことは友達であることと何の関係もないというのが僕の考えである。

そもそも本人にすら、はっきりと「内心」と「表面」を分けることは出来ない。ましてや他人はそれを見抜くことはできない。観測できないのなら、それは無いも同然である。なんであろうが楽しげに会話をした、一緒にゲームをした、等の事実がそこにはあるだけであり、その刹那刹那をおそらく友達というのである。内心でボロクソに貶していようが楽しげに一生友達でい続けた人たちが友達ではないとどうして言えるのか。大切なのは心でなく、友達という状態の実行である。内心何を考えていようがそれを出さなければそれはゼロであり、事実ではない。金のためだろうがなんだろうが友達は友達である。逆に言うと友達は所詮その程度のレベルでしか定義できないものである。こういうのは友達とはいえない、などとわざわざ自ら狭くする必要などない。友達状態が一瞬でも成立したら、その一瞬では確かに友達であった。それ以上でもそれ以下でもない話なのだ。友達なんて。

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