百合(GL)好きの男として、付言しておくと「男であることへの拒絶」として解釈できる百合(GL)も存在はする。
存在はするけれど、単に解釈できるというだけで、描き手が「男であることへの拒絶」を示すために描いたと思われるものはあまり見たことがない。
男の描き手が「男であることへの拒絶」を意識して書いている百合(GL)なんてほぼ皆無なんじゃないだろうか。
むしろ、百合(GL)という形態を借りてきて、実は「男と女の関係」と変わらない物を描いてるだけに過ぎないようなものが多い。
特に18禁ものはそういう傾向があるように思う(だから、そういうのを百合・GLと認めない人がいるのだけど)。
そういう面で、「男であることへの拒絶」を百合(GL)に期待する男は、女の描き手が描くものを好む傾向にあるかもしれない。
少なくとも、私はそうなのだけど、たぶん「男であることへの拒絶」を百合(GL)に期待する男は圧倒的に少ない。
そもそも、百合(GL)自体、需要が少ないし、さらにそこに来て「男であることへの拒絶」なんて需要はほぼ0だと思う。
物語りにおける「女」というのはポジティブに書かれていないような気がするのだ。
対等ではないような、男と女であって、人間対人間ではないような。
そうやって感じるのが女であることに対する否定なのか。
女の描き手が描くと、まさにここらへんの反発を基点にして、対等な関係からスタートする恋愛関係とかそういうものを百合(GL)もので表現できるんじゃないだろうかと思った。
と、ここまで書いて、「かしまし」みたいなTS物ってどういう位置づけになるんだろうとか考えてたら、よくわからなくなったので、やめとく。
BLはわりと読者の「女であることへの拒絶」がどうのこうのなんて評されることが多いと思うんだ。そういう論調を見るたびにどっか理解しきれないもやもやしたところがあった。男性向...
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