■アイドルが男の家に帰っていった。
ひさしぶりに旧友数名とあってきた。
数年に一度ぐらいのペースで数名であったりしている。
卒業から10年。高校時代のアイドルもいた。
すこし普段の生活の疲れが窺い知れるけれども、
いまでも十分愛嬌があってかわいい。
帰り際みんな方向は一緒。
よくその子とふたりで、学校から帰っていた甘酸っぱい青春時代を思い出した。
終電も間際。今日も普通に送ってあげるつもりだった。
だが彼女はあらぬ方向に帰るという。一人暮らしをしているわけではない。
手にもっている荷物はとてもちいさい。
深くはつっこまなかったが、なにかどうしょうもなく寂しくなった。
いや、いいんだ。いいんだが。
なにか寂しくなったんだ。
マスター、今晩は素敵な香りのをいれてくれないか。
いや、弱くていい。
ふ。
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