自分では共学が良かったけど、進学校だからって親に薦められて高校は男子校に行ってた。
彼女いる奴のエロ話を休み時間に車座になって聞き入ったり、みんなで柔らかいものを集めて、そいつに揉んでもらってどれが一番おっぱいの感触に近いか鑑定してもらったりするような、バカでモテない奴ばっかで、みんな女と女についての話題に飢えていた。
痩せ型で女顔だった自分はそこで女役みたいなキャラ付けをされた(といってもそこまで美形ってわけじゃない。外国人に女に間違えられたことはあるけど)。みんなに「可愛いなぁ」って言われるキャラクター。「いいお尻してんなぁ」ってお尻触られて「って、男かよ!」でみんなで笑う。後ろから胸の辺り触られて「おっぱいさえあればなぁ」でみんなで笑う。女扱いする→でも、男じゃんで笑うパターンができてた。
そんな高校時代の友人たちと、久しぶりに会って喋った。数人でプチ同窓会。みんな大学に入って彼女作ったり、それなりに恋愛経験をして、もう俺を女扱いして笑ったりすることはない。
その場に来てない一人のクラスメートの話題になった。伝聞でしかないが、そいつは今、男と同棲して暮らしてるらしい。手を繋いで歩いてるのを見た奴がいるとか……。
そいつとの思い出がふっと頭に浮かんで、離れなくなった。そういえば「お前なら抱ける」って言ってたなぁ。本気だったのか……?
少しだけゾッとした夏の夜。ちょっと怖い話。
ぜひ、漫画にして出版してください。もちろん、夏の怪談系で。
そうか、やっぱりゾッとしちゃうのか。凹むなあ(苦笑)。 でも、同じ男として、本気で好きかどうかとかそういう次元じゃなくて、とりあえず手近な女でそういう想像をしてみる、...