個人ニュースサイトに惚れる、というのはこういうことだろうか。
アンテナが広いのはニュースサイトとしてはあたりまえのことなので評価に加えない。圧倒的ニュース量を誇るサイトさんは他にもたくさんある。
ただ、私はその人の情報の選び方が好きでたまらないのだ。
基本的なニュースを押さえて、自分が情報の最先端にいる安心感を与えてくれる。そして時折ルート不明のスッパ抜きによって、優越感を与えてくれる。ニュースの他にも、普段何気なく見過ごしていることに対して深く考えさせられるエントリ、クスリと笑いホロリと泣くエントリに、私はそのサイトさんの人柄を透かして見ている。
なにより好きなのは書評の紹介で、取り上げる本の選び方にいちいちしびれてしまう。話題書はもちろん、手堅すぎて話題にならない本、サイトさんおすすめの隠れた名作、人気作家のハズレ作、イロモノ…よくもまぁ次々と、微妙に気になる本の書評をかき集められるものだと思う。このサイトさんの影響で何冊の本を買っただろうか。あぁこの人と一緒に、書店めぐりをしてみたい。何がおすすめで、何がダメだったか、豊富な知識で楽しませてくれるに違いない。
管理人がでしゃばるニュースサイトはいらない、という人もいるけれど、やっぱり人の匂いのする個人ニュースサイトが好きだ。最近では、ニュースが目的ではなく、その人がどういうニュースを取り上げるかを楽しみにしている始末だ。あーちくしょう友達になりてぇなあ。