惚れた相手が、他の人間と体を交わす。
なのに君は今、部屋で一人ぼっちだ。
端的に無為で無力な君は、想像すること位しか、することも、できることも、残されてはいない。
そのたくましい想像力で、心と、望むならば本来、彼女が占めていただろう空間の、それぞれの空白を満たそうというのか。
しかし、行為自体は半刻ばかりあれば、一通りは終わるものだ。
もちろん、二度、三度と行われることもあろう。
あまりといえば、あまりに不公平じゃないか。
なぜなら、君の、その胸をかきむしらんばかりの焦燥は、朝まで尽きることがないのだから。
彼/彼女らが、新たな出発を迎えんとする幸福な休日の朝の、まさにその時に、
君は目の下に黒いものをこしらえたまま、世界に向けて呪いの言葉を毒づくわけだ。
かくして君は出遅れてしまったわけだ。
http://anond.hatelabo.jp/20070303012130 なあに、慣れればどうってことはないよ