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2006-12-24

抑圧とテロの循環

オウム真理教の前身となるオウム神仙の会は、1984年に発足している。当時はバブルが始まった頃で、これから景気も良くなってジャパンアズナンバーワンだ、と浮かれていた時期だ。11年後には、そのオウムサリンを撒くというかたちで、大規模なテロを起こした。

80年代の中ごろというのは、いまの状況とある側面では似ていると思う。経済が上向きになり、「勝ち組負け組」(当時はマル金/マルビなどと言われていたらしいが)というような区別が流行り、消費が一気に活性化し、再開発が進んだ。そしてその狂騒にノれなかった人たちが、鬱屈をかかえて宗教に走り、その一部はカルト化した。

今の経済フェイズが84年なのか85年なのか、はたまバブル天井の88年なのかは分からないけれど、景気回復の裏側で消費社会にノれない人たちが鬱屈を抱えるという現象は今も起こっているように思う。彼らの鬱屈がいつどのような形で噴出するのか、それは2015年かもしれないし2017年かもしれないし、平和で何事も起こらないのが一番いいのはもちろんのことだ。けれども、何らかの形で歴史から学ぶことはできるのではないか、と思う。

ウェブ人間論 読みましたよ

読みましたよ話題の書ですからね。

久しぶりに発売前から気になっていた本。

…え、対談ものだったんだ?

事前に何も調べなかったからしょうがない。

しかし、対談には対談なりのよさもあるというもので。

専門領域がほぼ正反対の二人が、同じ問題について語り合うわけですから〜

さて内容は、、

インパクトの上ではウェブ進化論のほうが大きかったけど、

前著内容をより増幅させるというか、

確実なものにしたのが、今回の本の意義のように思えますね。

平野さんの

「時代の変化に興味がある」

という、いかにも人文学的な発想に対し、

時代の変化の真ん中で、ある意味当事者としての梅田さんは、

冷静にその質問に答えている、という感じでした.

平野さんの世代は、時代の変化に生まれて初めて直面したのかもしれませんね。

それは僕も含めて、物心ついたときから不況で、

60年代にもバブルの狂乱にも参加できなかった世代が、

WEB2.0」という、時代の大きな変化に直面し、

初めて「時代に参加している」という感覚を得ているのかもしれません。

だからでしょうか、僕がこの本を読んでいる感覚は、

浅田彰の「スキゾキッズ」を読んでいた80年代青年の感覚

に似ているのかな、などとも思ったりしました.


寒いとキーを打つ手が凍えて手がしびれます…

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