はてなキーワード: 猛勉強とは
大学まで出てスーパーに就職するのかとバカにされ、就職をやめた。
その事務所で、7年間下積みをして、5年前に独立した。
事務員も雇わず、すべて自分で切り盛りしている。
事務所は、家から歩いて5分。
朝9時に出社して、午後6時に家に帰る。
それで、今は年収(売り上げではない)が1500万円弱。
毎月70万円定期預金している。
自分の年収は絶対に言えない。
彼らはボクより明らかに優秀だ。
ボクは、全然優秀ではない。むしろ、仕事はできない部類だ。
集中力が無く、注意力がないのだ。
人とコミュニケーションを取るのも苦手だ。
顔も、中の下くらいだ。
自分に自信は全然無い。
女の子にももてたことがない。
それでも年収1500万円。
このまま、続くとは思っていないが、すべては運なのか…。
小さい頃の夢は確か漫画家だったけど、高校生ぐらいからの夢は「ハウスハズバンド」になることだった。
猛勉強して早稲田大学に入ったのも、良い大学に入ったらキャリア志向が強くて稼ぎが良くなりそうな女を捕まえられるだろうと思ったから。
学生時代はたくさんの子に目をつけて、エッチに持ち込んで恋人関係一歩手前な曖昧な関係の子を作って様子を見た。
大手広告代理店への就職が決まった子に絞り込んで、口説き落として卒業する前に同棲に持ち込んだ。
僕は彼女に打ち明けた。「結婚したら、ハウスハズバンドになりたい」と。彼女はそれを喜んで受け入れてくれた。
成功した。今までの人生でこれほど嬉しかった瞬間はないだろう。あとの人生、妻の収入で楽に暮らせるのが保証された。
事実、主婦業(この場合は主夫か)は楽だった。家事を一手に引き受けると言っても、住んでいるのは二人だけだから量はそんなに多くない。
大変(というかめんどくさい)なのは夜の飯の用意くらい。でも、それも一緒に食べられないことが多い。
一緒に食べられないときは物凄く手を抜く。ボンカレーだけとか。
洗濯・掃除は午前中に終わるので、晩御飯の支度を始める午後五時くらいまでは何もすることがない。家でゴロゴロする。
自分の夢をかなえられた僕はたぶん勝ち組なんだろう。物凄く楽で快適な生活を手に入れた。
でも、最近彼女に悪い気がしてきた。昼間ソファーに寝転がってニンテンドーDSをプレイしてる間、
彼女は上司に怒られたりしながら一生懸命働いているんだ。そう思うと胸が痛くなるときがある。
彼女が仕事から帰ってきたのを玄関で出迎えると、彼女は笑顔で僕に抱きついてくる。家事をしてくれる僕に感謝を口にする。胸が痛い。