はてなキーワード: 即死とは
10階から飛び降りたのだ。幸いほとんど即死だったので、あまり痛いのは長続きせずにすんだ。
しかし、飛び降りてから地面に激突するまでの間が本当に苦しかった。なぜなら、飛び降りた瞬間にものすごい後悔を感じたからだ。そもそも、飛び降りた動機もそう大したものではなかった。普段からなんとなく、飛び降りて死にたいとは考えていたものの実行には移さずにいたが、あの時はバイトやら研究室でのことやらで自分は無能なんだと思ってしまい、非常階段へのドアを開けてしまった。そして何かに誘われるかのように柵を越えてしまったのだ。本当に、たいした動機なんてなかった。
柵を越えて、体が中に投げ出されてもう助からなくなったときに、ものすごい勢いで涙があふれてきた。ものすごい勢いで後悔した。いつもいつも世話を焼いてくれた父のことが真っ先に思い出されて、本当に後悔した。そして結局和解できないままだった母のことを思い出したときに、体が地面にぶつかって、でも痛いのは一瞬で死んでしまった。
本当に自分は馬鹿だ。