東大には「五月祭」という学園祭がある。全国無数の大学があるが、5月にやる学園祭はなかなか珍しい。
2020年はまともな準備ができなかったので9月にオンライン開催。「五月祭」とは、という気持ちになるが、しょうがない。
2021年は、早々に現地開催を諦めて、オンラインで、5月15・16日にやるはずだった。ちょうどこのエントリーを書いている1週間後の予定だった。
https://twitter.com/gogatsusai/status/1390591329709608963
いきなり、学生の運営する委員会に大学から開催とりやめの通達があったという。
もう大学院生なので、サークルで活動するということもほとんどない。
しかし、自分も学部にいるときは、それなりに五月祭にコミットしていたので、1週間前にいきなりなくなるというのはしんどいものがあるだろう。
オンライン開催なのに開催がダメってどういうことだという純粋な疑問もある。
オンラインとはいえ、実際にはキャンパスで準備・開催・配信するものがあるからという説明にある程度納得はするが…
思えば、東大のコロナ対応の様子が少しおかしい。
4月に新しい総長が就任したが、最初に配信されたニュースは総長のコロナ感染だった。タイミング悪すぎ。
総長は黒塗りの高級車で通勤しているし、就任したてでいろいろと接触もあったはずだが、濃厚接触者は5月になっても「調査中」。広報課仕事してないな。
2020年の新型コロナ発生と日本での感染拡大に伴い、レベル0/1/2/3/4の5段階を定めて入構制限を開始した。
1回目の緊急事態宣言ではレベル3に上がって、研究活動も大きく制約された。
ただ、だんだんこのレベルがよくわからなくなった。2020年7月13日には「レベル0.5」という新しいフェーズを定めた。
で、2回目の緊急事態宣言のときはレベル1までにしかあがらず、4月から始まった3回目の緊急事態宣言は「レベル準1」という、よくわからないものを作った。
たぶんこれをまともに理解している学生はほとんどいないと思う。
https://www.u-tokyo.ac.jp/covid-19/ja/policies/index.html
4月12日の入学式は、一応予定通り実施。コロナに打ち勝てなかった総長は欠席。しょうがないね。
2020年に入学式ができなかった人向けに、ゴールデンウイークに「歓迎式典」をやるということになっていたが、緊急事態宣言が4月25日に出た。
ただその後の発表がなかったもんで、「レベル準1」とかいうよくわからんヤツだし、やるのではと思っていたら、まさかの開催前日に中止発表。
参加者全員にPCR検査をやる予定だったんだけど「東京大学の社会的責任」で延期します…といっている。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/students/events/h15_01_r2.html
日程合わなかったものの、この歓迎式典の参加資格はあったもんで、少し期待していたんだが…
ゴールデンウイークを挟んで、五月祭も「取りやめ」が大学側に押し付けられたのが、いまの現状だ。
https://twitter.com/gogatsusai/status/1390974360479956995
ちなみに、「レベル準1」ということで、体育会(運動部)系の活動はバリバリやっている。
野球部も六大学野球の試合があるので、盛んに練習している。
大学内のジムはフットサルだかなんだかの練習を毎日のようにしているし、
ロッカールームは身動きが取りづらいくらい人が集中して、マスクなしで会話しているのも日常茶飯事。
ア式蹴球部の部室も、深夜まで研究して帰るときに見るが、日付変わるくらいまで灯りがついている。熱心だね。
こんな状況を見ているので、五月祭がまた5月にやらなくなってしまったのをみて、なんだかなぁと思う。
もう大学院生なので、オンラインだし関わることもないんだけど、どうもモヤモヤするんだよな。