なんとなく楽しくない仕事をして、家に帰って適当なもの作って食べて、ネットで適当なコンテンツを消費して、休みの日はなんとなく趣味活動する。
趣味もマンネリ化している。これで一週間頑張れるみたいなことはもうない。
なんか、ただ過ごしているという感じ。
これから収入が増える要因もない。というか、今の安いマンションで満足しているし、これといって欲しい物もない。
趣味も金のかからないものなので、少なくとも金がないから趣味で我慢しているものはない。金があったら、何か変わるという欲望もない。
もちろん老後不安がかなり取り除かれるのはあるのが、別に老後の心配だけで生きているわけではない。
俺は、このままただ意味のない仕事をして、なんとなく仕事以外の時間を過ごすのかと思うと、虚しくなってくる。
こうやって希望がないのにも関わらず、身近な人が亡くなったり、昔から仲良かった友達が減っていき(新しい友達はできない)、体のガタが来たりと、失ったもの、これから失いそうなものだけが目につく。
得たものといえば脂肪ぐらいである。
仕事も趣味も閉塞感を打破できるものではない。そこで弱者男性は、今となって結婚に希望を持ってしまう。
実際のところ、自分みたな人間が誰かと一緒に暮らしたところで、そううまくいくようにも思えない。女性が、白馬の王子様が来て、私を幸せにしてくれる並に結婚を肯定してしまっている。
子育てがなぜか今となって羨ましく感じるのは(昔は、子育てで趣味仲間が趣味から離脱していくのが哀れだと思っていた)、とりあえず子供がある程度の年齢になるまでの10年近く、何か自分に役割があるということ。
失っていくものだらけの中で、成長していくものに立ち会うのは羨ましい。
アニメでもアイドルでもスポーツ観戦でもランニングでも旅行でも何でもいいんだけど、おっさんになるまで10年とか20年続けた趣味って、マンネリ化してないのだろうか。
ここぐらいしか、少しでも閉塞感を打破できそうなものが見つからない。