とても楽しみにしていた分、失望が大きかった。
一言でまとめると自分が期待していた原作の逃げ恥の雰囲気とドラマの内容が合ってなかったということに尽きる。
ただの原作厨の感想をここに供養しておく。
前半はよかったが後半で一気に面白くないドラマになってしまったと思う。
夫婦2人で育休を取得しているのにも関わらず、みくりのキャリアについて描写がなかったことに違和感があった。
2020年4月に保育園に初めて預け始める人達は、預けることに対して少なからず葛藤があったはず。キャリア、生活費、コロナにかかるかもしれない不安等を色々と考えた結果として、預ける、もしくは育休を延長して保育園に預けないという選択をした人が大勢いたはずだろう。
原作だと0歳児クラスに入れる想定で二人は動いていたのでドラマだと言及されていなかったが、ぎりぎり預けることは可能な月齢だったと思う。
この葛藤の過程が一切描かれなかったことにがっかりした。これまでの逃げ恥であれば、様々な社会問題に直面したときに迷いつつも彼らなりの答えを出す過程が好きだった。
保育園に入れる月齢ではなかったとしても、今後の生活や働き方について夫婦で話し合うシーンが欲しかった。姓を選択するシーンでもしっかりと話し合っていた二人が、平匡さんの疎開しましょうの一言で疎開を選ぶとは思えなかった。
平匡がコロナの社会情勢を知るキッカケになるのが会社からの電話なのはありえない。
社会問題について敏感であると思われる津崎夫婦が、2月中旬になるまでコロナについて何も情報を得ていないわけがない。
コロナパートの導入部から既に自分の中のモヤモヤ度はマックスだった。
平匡がみくりの実家にPCを届けるシーンでは感染の危険を冒してまで同僚に車を出してもらっているのを見て結局自分さえよければいいのかとも思ってしまった。
育休を結局取れなかったモヤモヤについてはハフポストの方が記事を書いてくれていたので割愛。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/nigehaji_jp_5ff5702bc5b665581f669018
上司からの電話でコロナ流行を知るの有り得んよな。というか産後間もない時期にあれだけコロナが流行っている設定なら平匡も立ち会いなんかできないだろ。