ウェブ上でしばしば、「うつ病は甘えだ」という文句を目にする。
そしてこのことについて考えてみる。
うつ病は甘えだ、とは、別の言葉で置き換えると、自己評価の低さは自分に責任がある、とできはしないだろうか。
つまり、低い自己評価は、それを努力なり工夫なりで高めることができて、そうすれば自己問題は解決することができるというのだ。
ただし、そのアプローチはあくまで建て前であって、本当はそれよりもやっかいな構造をしているのである。
というのも、自己評価が(過剰に)低いということは、同時に自己評価が(過剰に)高いということでもあるからだ。
つまり、低いものを高めることで解決する種類の問題ではない、ということになる。
だから、うつ病というのは当人にとっては、甘えであってまた厳しさでもある。
そして甘えることもできず、厳しくすることもできない心の内なる叫びなのである。
うつが 甘えでも、病気でも そら個人の解釈ってものはあるだろうが 「うつ病は甘えだ」 と発言しても、世の中に貢献しない。 甘えだとして、じゃぁ、どうすんだ?って話なのに、 ...
自己評価が低すぎるのは自己評価が高すぎるからだ、ってのは本当にその通りだろう。 その意味で鬱病一歩手前の奴も多いなーと思う。