会場で見てきたけどマジでびびった。
やっぱ技が華やかな方が見てて楽しいなって思ってたが、
生で見たら全然違った。
客席の延長線上に、レスラーがいて闘ってる。
見に行ったのは米プロレス団体の興行で司会も英語で、身長**インチ!体重**ポンド!の後の入場コールはわかんないんだけど、ヒールのレスラーが「お前たち俺の言ってること分かってんのか?」って客席に言ってたのは単語と身振りでわかった。
彼は「俺様はミズ。俺様はイカしてる!」というのが口癖のキャラで、ブーイングの中 I'm The Miz, and I'm awesome! をキメるべく
「アンドア~イアーム・・・」と溜めている間にファンが続けてawesome!って続けちゃって「それは俺のセリフだ!」って怒って(パフォーマンス)してた。
英語でなんて言ったかわかんないけど、でも確かに意思は通じていた。
お互いに言葉はわかんないのに言いたいことはわかるってのにすげー嬉しくなった。
プロレス見るだけならテレビでも同じと言っている人がいるけど、それは大間違い。
2対2のタッグ戦で盛り下がった会場を、外で交代を待ってる選手がを階段踏み鳴らす。ダン!ダン!というリズムに合わせて会場が手拍子しだしてリングで戦ってるレスラー達も乗ってくる。
プロレスに必要とされてるのはリングの中だけ思ってたけど、違かった。会場全体でプロレスしてた。
見てるだけだと思ってた観客もプロレスに参加してた。
俺が好きなプロレスラーは、勝った後ロープに足掛けて四方の支柱に立ってガッツポーズしてくれるんだけど、あれもやばかった。向かい合ったファンが湧く。
好きなプロレスラーの試合を同じ空間上で体験できたことはもちろん嬉しいんだけど、本人に直接伝えることが出来たのが最高だった。
こっちはもちろんレスラーを見て、レスラーの方はテレビの前のアメリカ国民のファンじゃなくて、日本の今この会場にいる俺達にガッツポーズしてくれてた。
お互い言葉分かんないから今朝食べた料理の作り方とか日常会話覚束ないんだけど、あの瞬間だけはお互いひとつになってた。
なんで高い金払って見に行くんだと思ってたけど、あれは感じないとわかんないわ。