ある男が神に祈った。
「神様。一生のお願いです。宝くじの一等を私に当てさせて下さい!」
しかし神は何も答えなかった。
そこで男は慈善活動を10年間熱心につとめ、再び神に祈った。
「神様。一生のお願いです。宝くじの一等を私に当てさせて下さい!」
しかし神は何も答えなかった。
そこで男は僧侶となって頭を丸め、さらに10年間熱心に慈善活動にいそしみ、再び神に祈った。
「神様。一生のお願いです。宝くじの一等を私に当てさせて下さい!」
しかし神は何も答えなかった。さすがの男も業を煮やして神に毒づいた。
「神様、これだけ熱心に祈っているんです。当ててくれたっていいじゃないですか!」
すると初めて神が答えた。
「善良な子羊よ、私もお前にお願いがある。」
神はさらに続けてこう言った。
「まずは宝くじを買ってくれ」