2010-11-15

TPPと沖縄米軍問題の意外なリンク

最近何かと話題のTPPだが、先日昼飯一緒になった農水省キャリア官僚が、

隠れた問題点を指摘していた。

「今TPPの対象で紛糾しているのはコメとかの農産物だが、

 隠れて問題なのが沖縄サトウキビ」であり、

もしこのまま調整なしにいきなりTPPを導入すると、

関税によって保護されている沖縄サトウキビは一気に壊滅するらしい。

サトウキビは、他農産物からすれば「ありえないくらいの高関税」が課されているが、

それが身ぐるみ剥がされてしまう。

で、「サトウキビが超高関税であること」は、実はあまりマスコミでは宣伝されていない。

自由貿易論者も、経済産業省も、財務省も、そして自由貿易の旗手のアメリカも、

誰も問題視してこなかった。

それは、サトウキビへの高関税が、「沖縄への米軍基地負担の代償、最大の経済対策」として

各界が「容認」してきたから、ということ。

保守の「知恵」として、「サトウキビが高くなるリスクより、在沖米軍撤退リスクの方が

はるかに大きい」として、その部分は問題視してこなかった「大人の対応」をしてきたらしい。

しかし、この「大人の対応」部分を民主党政権継承しているかどうか「甚だ疑問」であり、

原則論に基づいて沖縄にもTPPを適用してしまうのが、一番怖い」と彼は語っていた。

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