衝突事件として立件できる部分だけの編集版であり、それ以前の、領海を侵犯して漁業を行っていた漁業法違反の部分、及び不法操業を行っていた船舶に対して拿捕の為に捜査員の突入を行った際に発生した事件を記録した部分については未公開となっている。
中国漁船の乗組員一同は公務執行妨害容疑で身柄を拘束されたのであり、単なる器物破損容疑ではない。
漁業法違反で摘発する為に、操業の事実を確認する為に捜査員が乗り込んだ場面や、その後に何が起きたのかという所を公開しなければ、事件の本質は隠匿されたままとなる。
中国の為に隠匿するのであれば、それは売国行為に他ならない。事実を事実として公開し、その上で中国との付き合い方を考えなければならない。
"国民一人ひとりが自分の問題としてとらえ、国民全体で考える主体的で能動的な外交を展開"するには、隠し事があってはならない。
改変や編集の痕跡が無い事を証明するには、無編集の長尺版で公開するべきである。
完全公開は、短期的には日中関係を損なうが、長期的には、相互理解を深める事になるであろう。
2000年間に渡って日中間に国境が存在し続けている理由を学んで居ない者や、理解していない者に、正しく理解させなければならない。
中国や朝鮮半島やロシアとは、隣国として、節度と距離のある付き合いを続ける以外に無いという現実に早く気付かせる事が、相互の不幸を避ける唯一の手段なのである。