小学校低学年だった頃、わたしは1,2個年下の男の子たちとよく遊んだ。男の子たちらが「○○ちゃんいますかー」なんてうちの家にきたら、当時まだ自転車に乗れなかったわたしは走って男の子たちについて行った。
3人くらいで遊ぶ時もあれば、男の子らが別の友達を呼んだりして結構な集団で遊ぶこともあった。大抵は、コンビニで駄菓子買ったり公園で遊んだり、もしかしたらなんも考えず街中を走ってたかもしんない。あまり覚えてない。
わたしの家の近くに大きな木があった。休日、お昼食った後に底に行くと、大抵だれかがいて、その木に登っておしゃべりをした。いつもその木に集まってくるメンバーはわたしをいれて3人だった。みんなはその木のことを秘密基地と呼んでいた。
その近くには野良犬も住み着いてたらしくて、みんなでその野良犬をシロって呼んでかわいがった。お菓子あげたりして一緒に遊んだ。
しばらくしてその秘密基地は切られて住宅地になった。シロはその後誰かに拾われたらしいということは聞いた。そのうちわたしは一切男の子たちと遊ぶことはなくなった。
今日、知り合いのばあちゃんちに行ったらシロが居た。なんだ、生きてんじゃん、元気でやってんじゃんって思った。シロはもっと別のかっこいい名前で呼ばれてた。
子供のころの楽しかった日々には、もう二度と戻れないのだなと今更ながらに痛感した。