2010-10-05

ニートになった。

いい歳でニートになった。

何年か都内で働いていて、当時働いてた会社でちょっと体の具合が悪くなって、

東北地方田舎に引っ込むことになった。

ちょうど実家では祖母が痴呆介護が必要ってこともあり、酷い状態だとは聞いてたけど、予想以上で。

医者も驚くくらいのスピード痴呆が進んでった。

毎日毎日様子が変わっていく祖母に悲しくなった。

いよいよ施設に入れるなりしないと無理だろって話になり、無職が家にいるとそれだけで施設入居待ちの順番がおそくなるので(面倒みれるやつがいると順番おそくなる)、どうにか働きに出ないと駄目ってことになった。家に帰って半年たったくらいのことだった。

ハロワで見つけた求人に応募したら、すぐに電話があり、面接を受け、採用された。

地方の零細IT。とにかく、「気持ち悪い」会社だった。

入社してしばらくして、祖母が死んだ。

祖母の納棺の日、会社に呼び出された。

社長と経理の嫁が1ヶ月旅行に行く直前で、仕事の指示を出したいから、とかなんとかで。

出社すると、社長の第一声、「忌引きで休んでるのに、なに髪切ってんの?公休だろ?公休のときに遊んでて首になったやつの話とかしらねーの?」

葬式にでるため身なりを整えたのが、気に食わなかったらしい。

経理の嫁からは、「元気だしてね!」とピンク色の花束を渡された。

ほかの社員からはお悔やみの言葉も一切無く、また、ある社員にはニヤニヤと薄ら笑いを浮かべながら「おばあちゃん大丈夫なんですか?w」と話しかけられる。

大丈夫もなにも、死んでるんです。

辞めようと思った。

1年後辞めた。←いまここ

辞める際に、「社会人としてありえない」と社長に言われたけど、

人間としてありえないやつに言われたくねーよと思った。

地方の零細ITが全部こんな感じだとは思わないけど、二度と働きたくない。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん