昔は、怒ることはけっこうカッコいいことでした。
主人公が耐えに耐えたあとに、正義の怒りを爆発させる。高倉健さんのヤクザ映画の世界です。
ところが、いつの間にか、耐えることを忘れてしまいました。すぐに怒るようになった。こうして怒りはどんどん安っぽくなり、いまや正義の怒りであったとしても、周りから見ると滑稽になってしまいました。
あの、耐えに耐えてから、正義の怒りを爆発させていた人たちは、今どこにいるのでしょう?
いまや彼らは怒ることなく、そんな暇があれば、世の中を変えるために行動しています。あるいは、自分が見本になろうとがんばっています。
今は、こういう人がカッコいいんですね。
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