■http://anond.hatelabo.jp/20100922183732

あーなるほど、それでじりじりしてるのか。

孫正義「なぜならば、自分で決めた自分の職業、自分で決めた自分の仕事、これコロコロ変えるわけにはそんな簡単にはいきません。だいたい決めたらその道にほぼ行く可能性が高い。その決めたことをフラフラするということは、効率悪いんです。自分のエネルギーをどこについやしたらいいのか」

こういう意識があって、、、

孫さんの言ってることは一面では正しいんだけど、それが全てでもない。あるブログ ( http://bit.ly/4T7Trp )から引用:

あと、どうも人には、「目標をばっちり決めて不退転の覚悟で臨んだほうが成果が出せるタイプ」と、「その場その場でおもしろそうな方向にふらふら進んだ方が成果が出せるタイプ」があるような気がする。

強いリーダーシップを発揮してでかいことを成し遂げる人っていうのは、孫さんみたいに生きないとだめなんだろうけど、ソフトバンクだって孫さんだけで回してるわけじゃないからね。孫さんを支えるたくさんの人々がいて、その中にはきっとくねくねした人生を生きて異色の経歴を持ってる人もいて、時代の変わり目にひょんなことでそういう経歴が役に立つ時もある。特に嗜好が多様化してる現代では、何かに一筋というよりも複数の領域をある程度極めた経験が重宝されるんじゃないかなあ。要は生き方に正解なんて無いってこと。

今、どうしてもやりたことが見つからないなら、焦っても無駄。君が時間を無駄にしてるんじゃないかって焦ってる間に、既にやりたいことを見つけた人達は何歩も先を行ってる。天職のことを英語でcallingと言う。呼ばれちゃうんだよ、そういう人は。こっちから選ぶことなんて出来ない。君もいつか呼ばれるかもしれないし、もしかすると一生呼ばれないかもしれない。どっちにせよ、それに振り回されて迷うっていうのはそれ自体が無駄。呼ばれた時にすぐ応えられるように準備しておくしかない。

というわけで、とりあえず目の前にある受験というゲームを「楽しむ」ことを考えては如何。当初の学習メニューは合格可能性を最適化って方向で考えてもいいけれど、勉強自体は「合格のため」ではなく、勉強すること自体、知識を深めること自体を楽しむようにする。もし興味深い、「心に引っかかる」トピックが出てきたら、少々メニューを逸脱してもそっちを深追いしてみる。心に引っかかるってことには、必ず何か意味がある。十分深く追ってゆけば決して無駄にはならない。学問の地下水脈は複雑につながりあっていて、一見何の関係もない分野に思わぬ関連が明らかになることもある。一日10何時間勉強していられる時期って、人生の中ではそれほど無いんだから、せっかくのチャンスを有効利用しなきゃ。

これがピンと来ない、どうしても大きなことに挑戦したくてたまらない、というのなら、「人と違うことをする」というのはどうだろう (参考: http://bit.ly/dAmLnt )。どこの大学目指してる? 東大だって毎年1万人以上が目指して3000人合格するんだから、そう珍しい話じゃない。他の誰も目指さないような目標を設定してみて、それに対する戦略を作ってみると、戦略を作る過程だけでも色々な発見があるはず。その発見をもとに、目標を逐次修正してゆけばいい。

人と違うことをするってのも中二病みたいでやだな、というのなら、最後のアドバイスは「風上を目指せ」かな ( http://bit.ly/Dyn3L )。目標設定は脇に置いといて、より選択肢が増えるものを選べ、より困難な選択肢を選べ。

俺の言えるのはこのくらい。幸運を祈る。

Permalink | 記事への反応(2) | 07:52

ツイートシェア