毎日120円で買っている缶コーヒー
日常的に飲んでいるものなので、飲んだ時の刺激にも慣れ、特にこれといった感情はわかない。
しかし、職を失い、明日を生きる余裕すら無くなるとそんな缶コーヒーを飲むことすら出来なくなる。
そうなった時に、この缶コーヒーを飲む価値に気付かされるのだ。
その価値とは、必要なものだったり、実はいらなかったものだったり様々。
この事に気付き、いらない物、必要な物の選別を心がけようとしても、これがなかなか難しい。
その時必要だと思った物は、確かにその時必要だと手にしてしまう。
その時いらないと思ったものは、確かにその時いらないと否定してしまう。
後々の事を考えると、と思えば無限の情報量に押しつぶされかねない。
こうして、得られた答えは、2つ。
目の前の物に価値を付けることは不可能だと言う事。
この答えに行き着いて、少し身が軽くなった気がした。