2010-08-28

農家やってた祖父が倒れた。

農家やってた祖父が倒れた。脳梗塞

程度は軽いものだったらしく、基本的に身体に後遺症は残らないが、元々弱視だったのが片目失明だそうだ。

はっきり言って。正直この人が倒れたとかどうのはどうだっていい。暇な時は一日中パチンコに行き、農協の役職?に就いていたらしく社会的地位はゼロなのに無駄に威張り散らす。父も母も疎ましく思っていたのは明白だ。そう、倒れた事なんてどうでもいいのだ。

季節は9月。秋。誰がなんと言おうと農繁期である。規模の小さい我が家農業だけでなんて食べて行ける訳はなく、父も私も会社員だ。基本的には祖父と祖母が田んぼと、梨を作っていた。そのどちらもがこれから、ちょうど最盛期を迎える。梨のことは父が「なんとかする」といっているが問題は田んぼだ。素人機械に乗って稲刈りなんてできない。では知り合いか、どこぞの農業法人に頼るしかないではないか。

そこでさらに問題が発生した。「稲刈りしてもらうにしたってお金がいる。そのお金はどこにある?」祖母は何も知らなかった。年間を通して農業に従事しているにも関わらず、祖父から一銭も受け取ってはいない、故に何処にお金があるのかわからない、と。

直接祖父に聞いてみたが返事は返って来ず。もう話す事も出来るというのに、お金の話になると苦しみだす(おそらくふりをしている。)父や祖母は気付いていないようだったが、私にはわかった。「こいつ、多分借金してやがるな」

彼がパチンコ好きだったのは周知の事実である。父はギャンブルはやらない。祖母や母もやらない。しかし、私は一時期パチスロにハマってしまった。ほんの微小な額ではあるがお金を借りてギャンブルをするという経験がある。経験者は語るではないが、勘は働くようである。直ぐに祖父の口座やなんかを洗っていった。

事実、彼(もう祖父とは呼びたくない)には借金があった。通帳を記帳したらマイナスがついていた。定期預金の口座はない。単純に借り入れをしている。その他にも、口座に「借入金」という入金がいくつかある。これは農業を営む為の何かなのか。今はまだわからない。しかし、去年の確定申告書を見る限り、経営自体は赤字ではない。個人年金も受給している。やはりパチンコ借金を作ったとしか思えない。

稲刈りをしてもらうには40万円ほどかかってしまうらしい。それは米を出荷するお金でなんとかなるそうだ。しかし借金はどうするのだ。彼はもうおそらく農業は無理だ。何せ車が運転出来ない。祖母は出来ない事はないが苦手である事に間違いはない。父と私と母は会社勤めを止める訳にはいかない。そもそも採算のとれない農業なんてやる気がない。

これが今回私の家族に降り掛かった事の今までの経緯だ。これからどうなるかはまだ何とも言えない。とりあえず相談できそうなのは農協くらいなものなのでそこに頼ってみるつもりだ。しかし口座のマイナスが消える訳ではない。 

彼が退院してきたとき、私は彼を家族として迎え入れる自身がない。彼の人格はともかく、私は私の愛する父と母を苦しめた彼を、許す事など到底出来そうにない。

  • 田圃を売ってその金で老人ホームに入れてしまえばいいんじゃないか。 ただその妻がどう思うかな。

  • 事情が事情だから、強制的に離婚・籍を抜いても、構わないような気がする。 家族の誰も借金の保証人になってないんでしょ?

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