腐れない。
腐りたいけどくされない。
腐ったひとの描く絵はすごく好きなのに。
高校時代、漫画イラスト部に所属するも、その腐った話題に最後までついていけず、幽霊部員。
学生当初は「オタクと言われたくない」「非モテ」とか、それなりに理由を探せた。
しかし時は平成、腐った女子など腐るほどいて、社会が腐を受け入れてくれる世の中になったのに、なりきれない。
とどのつまり、真剣に考えると
腐った女子は嫌いではない。むしろ、好き。
でもBLとかピンクの乳首のイケメンは、残念ながら受け付けることができない。
腐った人の絵には愛情がこもっている。だから、とってみ見ごたえがある。
作品に対する過剰な愛。ゆがんだ愛。
倫理観が私をしばっている。ちちくりあう男たちはマッチョでなければいけない、という先入観。
ガチムチは好きだ。ガチムチ同士の筋肉のぶつかり合い。高まる汗。さわやかである。
でも、紳士めがね細身縦長紳士のホモホモ風景だけは絶対描くことはできない。そこに、愛は存在しないのだから。
ジャニーズも苦手だ。
たくましく太い筋肉で「やらないか?」と声をかけてくれた男と結婚した。
百合ならなんでも許せて、細身イケメンピンク乳首はなぜ、生理的に受け入れることができないのか?
私は腐ってる?
自分に問うと、やはり腐りきっていないのだ。