私には彼氏がいた。優しくて繊細で気弱な彼氏だった。私のことを愛してくれた。
でも、そのときの私は、疲れていた。両親が事故で死んでしまったり、
就職で失敗したりと、いろいろと大変だったからだ。頼れる人が欲しい時期だった。
だから、私は彼氏に「別れよう」と告げた。でも、彼氏は首を縦には振らなかった。
彼氏は泣いた。叫んだ。今まで聞いたことないような声で怒鳴った。
私は、こんなときに強引さを出して欲しいんじゃないのに、なんて思った。
そんな彼に嫌気が差して、「さよなら」と告げて家を飛び出そうとした。
そのとき、彼氏が台所に飛び込むのが見えた。もしかして、そう思った私は、走った。
そのとき、声が聞こえた。「別れるなら死ぬ」。その声に驚いて戻ると、
彼氏は包丁を自分の首もとにつきたてていた。「やめて!」私は叫んだ。
こんな最低な人だとは思わなかった。大嫌いになった。
疲れていた私は、もう、何もかもどうでもよくなってしまった。
「ごめんなさい、私が悪かったの。やりなおしましょう」私は、自分を殺した。
もう自分なんてどうでも良い。心なんて捨てよう。私は、自分を殺したんだ。
その日から、私の性格はがらりと変わった。すべて損得で動くようになった。
親友だって簡単に裏切った。金のためにいくらでも家族を利用した。
でも心は痛まなかった。だって、自分はもう死んでいるから。
いくらでも体を売った。体で人を騙したりもした。
自分はもう死んでいるんだから、これは死姦ね、なんてジョークを考えた。
そこまでやってみせると、簡単にお金なんてたまった。
私と彼氏は、私のお金で生活するようになった。そんな生活が続いた。
ある日、彼氏が首を切って死んでいた。あの時、脅しに使った包丁でだ。
遺書には、脅して引き止めたこと、自分があまり稼げていなかったことへの謝罪が書いてあった。
彼なりにプレッシャーや後悔があったのだろう。気弱でそれを抱えていたのだろう。
「なんだ、結局死ぬなら、あの時私は自分を殺さずに彼氏を殺しといたほうが、『得』だったじゃん」
ということだ。これを思い、ああ、自分は本当に心を捨ててしまったんだなあと感じ、
よくあるよね、「本当の自分」を切り離して理想じゃない現状を受け入れるってこと。 でもそういう戦略をとらせたのも自分なんだよね、現に今まで生きてこれてるでしょ。 状況がよく...
そんな自分がおかしいと思って増田に書き込む謎のメタ視点。 君は誰だ?
割と好きな書き方。 もうちょっと添削すれば、そこそこ良いメン記事になる。
文の重要部分が繋がってなくてムカムカ来る小説だなこれ 「ごめんなさい、私が悪かったの。やりなおしましょう」私は、自分を殺した。 もう自分なんてどうでも良い。心なんて捨て...
http://anond.hatelabo.jp/20140410232515 http://anond.hatelabo.jp/20100620184624 先駆者
http://anond.hatelabo.jp/20140410232749 数分で4年前の増田引っ張ってこれるとか脱帽ちゃん