http://d.hatena.ne.jp/keiichirohirano/20100608/1275933435
私は平野氏が攻撃する軍ヲタだけど、「ネットワークと雑種化を通じて、安全保障の脱軍事化が実現された世界」が実現可能な国際環境になっている「可能性」までなら否定しない。ただその可能性が正しかったとしても、広く外交全般を見ると「そのような新しいパラダイムを世界各国の先頭を切って示す」のは反対。まだ世界の常識になっていないことを率先して実施すれば、「(軍事力抜きでも)侵略されない、という安全保障上の目標」は達成できたしても、「価値観を共有しない国」として、世界各国から外交上敵視され、様々な側面で国益を損ねる。外交において「先陣を切る」ことが必ずしも不利にならないのは旗頭になれる国際社会での大国のみ。「パラダイムシフトに真っ先に適応する」ってのは現在なら米中、もしくはEU背景つきでの仏英くらいしか行使できない特権的外交方針。
「安全保障を軍事の側面だけから見る」のは問題だが、「安全保障を外交全般の観点抜きに見る」のはもっと問題なはず。
実は中国の安全保障戦略なんかは「軍事力は重要だし、軍備がんがん増強するけど、しょせん軍事力は安全保障戦略において幾つもある柱の一つでしかない」という方向に舵を切ってたりするので、ひょっとしたら将来的には「脱軍事化された安全保障」はいずれ日本でも選択肢に上げてもいいのかもしれないが、現在は時期尚早。平野氏自身が認識するように外交ってのは相手のある話なんで、こと外交問題においては「先見の明」は、誇るべきどころか「害悪な理想論」になることも多いんだぜ、と。
http://d.hatena.ne.jp/keiichirohirano/20100608/1275933435 リンク先の人、こんな事言ってる時点で自分は無知だと言いふらしてるようなもんだけどな。 大体、東アジアの安全保障のためにアメリカ軍...
信じられるかい? このお花畑な人、芥川賞取ってすごく活躍してる有名作家・・・なのはいいとして、 京大法学部で政治思想史専攻だったんだぜ・・・
鳩山もこういうのにコロッと騙されたんだろうなあ…。
今の中国って、「侵略能力は必死に整備中(まだない)、侵略意志はあんまりない(経済発展最優先)」って国だと思う。 ただ「軍事能力」の整備は10年単位の時間が必要だけど、「侵...
中国に限って言えば、台湾への侵略意思を諦めた事はここ少なくともここ2、30年で一秒もないけどな。
金門島以降は、あきらめてると思うよ? ただ、侵略意志がない理由は、「軍事能力の不足」を正確に認識してるから、というだけだけど。 「一つの中国」は単なる国内向け宣伝じゃなく...
侵略意志はない、ってことね。 それもどうだろ。'96年の海峡危機とかもあるし、独立宣言した台湾への武力行使を合法化した反分裂国家法もほんの5年前に成立させてるし。建造中の空...
たぶん、中国は台湾侵攻を20年先とか30年先とか長いスパンで考えてるんだろう、となんとなく思ってるんだけど、今も(未だ)侵略意志を持ち続けて虎視眈々、であっても、それはそれ...