2010-04-19

死に直面した。

23歳になるこの年までほとんど体験したことのなかったことだった。

この春大学3年生になる僕の死に関する体験といえば、3歳くらいの頃に曾祖母がなくなったことだけだ。

思えば幸せな、なんとも能天気人生だ。

なくなったのは2歳下のクラスメイト、言っても携帯アドレスすらしらない。

けどすれ違えば挨拶するし、別の友人に会いにアパートに行くとよく遭遇した。

報告を受けた瞬間の、激しい動揺となぜそんなことをという疑問。

昨日見かけた彼の車に荷物を載せていた中年男性は、お父さんだったのかという衝撃。

家に帰ったら激しい頭痛、ご飯も半分しか食べられなかった。おまけに吐き気悪寒

死の衝撃がこんなにも辛いものだなんて思わなかった。

「若い」

僕はこの言葉だけで希望を持てるような人間だ。

だから絶対に自ら命を断とうとは思わない。

でも世の中にはいろいろな人がいて、いろいろな考え方がある。

死を選択したのは彼の考え方の行き着いた先であり、誰にも止めることはできなかったかもしれない。

それでも、僕やその他大勢の同輩にとって彼の朴訥としたしゃべりや笑顔は忘れることのできないものだ。

止められるものなら止めたかった。

彼の冥福を心から祈ります。

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