2010-04-10

ちょっとだけ反政府運動

強制わいせつの被害の実態把握は難しいらしい。

女の子が被害にあっても、その後の調査や裁判で二重に苦痛を感じるからなかなか告発がされないそうだ。

でもこれって、児ポ規制非実在青少年の話とそっくりじゃないか?

非実在青少年なんて馬鹿げてるぞー!」と声を上げたら、

まわりからエロエロスケベ野郎だと思われそうで、

恥ずかしくてみんな声を上げられない。(事実エロエロだけど)

正直言って、問題はこのことだけじゃない。

人の羞恥心につけ込んだり、数に物を言わせたり、

声が大きいほうの意見が通ったり、権力者にしか発言権がなかったり、

この国の民主主義なんて嘘っぱちだ。

俺は心底そう思ってるんだ。

決して、エロのために言ってるんじゃない。

主張できない国日本なんて糞喰らえだ。

そこで、「ちょっとだけ反政府運動」してみる。

未必の故意を疑われない範囲でちょっとだけ反乱してみる。

これなら何を言っても恥ずかしくない。


例えば、税務署の窓口で「総理は脱税してたじゃん」とちょっとだけごねてみる。


外国人参政権に賛成している議員がいたら、ちょっとだけ選挙に行って、

ちょっとだけ知らない人に投票する。


テレビの街頭インタビューにであったら、ちょっとだけ話をそらしてみる。

編集もさせないように、テレビ局の質問にはまともに答えない。


女子高生が二人並んで歩いている。

「えーマジ、民主党支持者!? キモーイ」

民主党支持が許されるのは、団塊の世代までだよね。キャハハハハハハ」

ちょっとだけ反政府デモ


林業での雇用対策に反発。

エコと称して、春先、街中に杉の苗木を植えてみる。

ちょっとだけテロリズム


「鳩沢先生どうぞ一杯」

「いやいや、最近肝臓が弱っててねぇ」

「そんなこと言わず、次も投票しますからw ささ、ぐいっと」

ちょっとだけ暗殺


「鳩沢先生? 鳩沢先生! おい、意識がないぞ」

「疲れてるんでしょ、そっとしておこうぜ」

ちょっとだけ救急車を呼ぶのを遅らせてみる。


「0時23分、心肺停止

「いや、脈あるんだけど」

ちょっとだけ早めに死亡確認。


ちょっとだけの精神で俺たちはフリーダムになるんだ。これこそ言論の自由だ!

感動した! ありがとう! 美しい国日本! 友愛ッ! 友愛ッ!

そんなとき、後ろから肩をたたかれた。

おまわりさんだった。

「これってちょっと未必の故意じゃないんじゃないか?」

「……」

「ちょっとだけ署までご同行願います」



*この物語はちょっとだけフィクションです。

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